19██年、M-████の異常性質の分析に貢献したことから、研究エージェントとしてスカウトされました。以来、█年に渡ってサイト-20の現象研究室において、異常現象の性質調査およびアーティファクトクラスを含むラベルタグ分類任務に就きます。
サイト-20においてM-0084インシデント1224が発生した際、同伴していたアルフレッド・ワイズマン研究助手と共にM-0084の収容違反に巻き込まれ、M-0084の異常性質によって精神が交換されました。2名は警備隊および収容チームに協力して再封鎖に貢献しましたが、█日後、Dr.クラリスの肉体を保有したアルフレッド・ワイズマン研究助手は財団から逃亡し、消息不明となりました。Dr.クラリス本人の提言により、精神交換の事実は伏せられ、「Dr.クラリスは収容違反によって精神状態に異常をきたしたため解雇された」というカバーストーリーが作成されました。以降、M-0084事例011としてアーカイブされ、サイト-20において収容されています。また、精神鑑定において平常スコアを記録したため、評議会の承認を経て、引き続き職員として採用されることが決定しました。以来、彼女はアルフレッド・ワイズマンを名乗り、研究エージェントとして財団への勤務を続けています。
19██年、経年および環境による精神交換への肉体的影響実験のため、サイト-61へ移籍します。本人の希望により、マクガフィンの形質分類に関わる異常現象の経年変化に関する研究プロジェクトが編成され、これの研究主任として配属されることが決定しました。
在任期間中、
RRoDによるサイト-20経由でのサイト-61への侵入行為によって、M-0084を含む複数のマクガフィンの封鎖違反が発生しかけた際、Dr.クラリスは警備チームを率いてサイト-61内で対処を行いました。財団本部からの連絡は、RRoDの工作によって通信が遮断されていたため、彼女の行動はほぼ独断でした。これにより、侵入の手引きを行ったアルフレッド・ワイズマン元研究助手を含むRRoD工作員6名が死亡、4名が拘束されましたが、財団側に人的被害は発生せず、大規模収容違反は免れました。M-0084インシデント1224-Bとされた本事案について、Dr.クラリスは封鎖違反未遂について責任を取って財団職員を辞職し、M-0084事例011として一般収容区画に入ることを申し出ましたが、責任の所在はアルフレッド・ワイズマン元研究助手にあるとされ、また本事案および現在までに至る財団における当人の功績を鑑みて、この申し出は却下されました。
19██年、M-0084の各事例における封鎖プロトコルが改訂され、新たに制定された精神鑑定/記憶再定義プロセスおよび社会復帰イベントを適用し、サイト-20管理者を通じて評議会の承認を獲得することで、封鎖レベルを2から4まで緩和することが決定しました。これと同時に、サイト-61における実験を終了し、Dr.クラリスは評議会の推薦を経てサイト-20"
大貌博物館"の管理者に任命されました。彼女は現在、サイト-20および付属施設におけるすべてのマクガフィンに関する管理権限を保有しています。M-0084事例アーカイブにおける新規封鎖プロトコルについては、20██年までに事例011を除いたすべてのアーカイブが撤廃あるいは封鎖レベル4へ緩和され、財団フロント組織へ採用する形で監督されています。