SteamMagiaProject - 霧避けランタン
概要
霧避けランタンとは、
ギリス・ワークショップ
が製造、販売する照明器具であり魔法道具である。
主に企業や施設向けのものと、一般家庭用のものが存在する。
街灯などに設置されているものも便宜上霧避けランタンとして、本項にて触れる。
歴史
1920年にギリス・ワークショップが披露したのが始まり。
従来の照明器具と違い、周囲を照らす道具としてだけではなく、貌国に多い霧を晴らし視界を確保するために生まれた。
霧払いの魔法は昔からあったものの使用できる者が限られており、また自身を中心とした僅かな範囲しか払うことは出来ないため事故が絶えなかった。
霧避けランタンが市街に設置され始めると事故件数は目に見えて減り、また同時に霧に紛れての窃盗や暴行などの事件も激減した。
現在ではロンドンの市民の約半数は家庭用の霧避けランタンを所有しているとまで言われている。
構造
形状は一般的な照明器具と変わりはない。
光源の元となる燃料はウィスプ光
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を使用している。そのため、使用しない時には光をシャットアウトするための遮光板が取り付けられている。
霧避けランタン内のウィスプ体はエーテル以外の空気を取り込むことによって消滅してしまうため、ランタン内は常に真空を保たれている。
表面を覆うガラスは、通常のガラス製では真空内におけるエーテル循環に脆いため魔法が施された特殊なガラスを使用している。
種類
大まかに企業や施設、街灯などの公共用と、一般家庭用に分かれる。
公共用
1952年の公共の場へ使用されるようになってから常に使われ続けているもの。
形は大ぶりで一般的なランタン型のものが多かったが、近年は建築物の多様性に合うようにと、様々な形のものが製造されている。
ロンドンをはじめとする都市部ではよく見かけられるが、郊外へ離れるほどランタンの需要と供給のつり合いが取れていないのが現状だ。
視界を確保することが主目的であり、そのため街中の霧を完全に晴らすことは出来ない。
霧払いの魔法より効果は弱く、持続時間や範囲は広い。
公共用のランタン整備は基本的にギリス・ワークショップの下請け会社が行っている。
一般家庭用
1978年から製造、販売が開始された。
大きさは他の照明器具らと何ら変わりない大きさで、販売当初はランタン型が多かったものの近年では懐中電灯型やペンライト型も開発されている。
公共用のランタンの光が届かない場所や、さらにはっきりとした視界の確保に使用される。
公共用では管理センターによって遮光板の昇降を行っているが、一般家庭用は全て手動で操作しなければならない。
スイッチひとつで昇降できるよう開発は進められているが、機械類との組み合わせが非常に難しく難航している。