首都ロンドンを有するアルビオン（本島）と妖精島ことエルシオン、そして空中に浮かぶ巨大な浮遊島「エリン自治区」から成り立つ島国である。
　連合王国の名の通り、イングランド・ウェルズ・ローランド・ハイランド・エリシオン・エリン自治区の６つの地域に分かれ、自治区以外は、それぞれを王室関係者が統治している。
　浮遊島のエリン自治区に関しては、エルフたちが独自の方法で治めている。

　アルビオン本島中央部〜南部、ブリテンの中心的な地域。
　首都グレーター・ロンドンを有し、都心部では蒸気機関文明が栄える。風景は完全にスチームパンクの世界。
　蒸気飛行船で世界中の情報や産業が集積されるため、ロンドンはブリテン有数の大都会として地方民の憧れの地となっている。
　英国らしいゴシック様式の石造りの建物と、真鍮製のパイプや歯車が剥き出しの建物が混在し、空には巨大な飛行船が定期運航する。ほうきによる飛行は飛行船との接触の危険性があるため規制されている。
　魔法教育に関しては、ビック・ベンの魔法魔術大学が有名。
　なお郊外は田舎。

　アルビオン本島の西側に存在する、炭鉱と産業の国。なんとなく指輪物語の世界。
　元々は彫金技術で名高いドワーフたちの国であり、戦乱期にブリテンに併合された。
　蒸気産業の発祥はウェルズ・ドワーフたちの彫金技術と人間たちの魔法技術が合わさった結果であり、現在でも鉱山の採掘が盛んである。
　基本的に田舎。

　アルビオン本島の北側に位置する、魔法の国。ほぼハリーポッターの世界。
　古来より北部アルビオンはエリンとの交流が盛んであり、人間に魔法文明が広がったのはこの地方からとされる。
　有名な魔法学校があちこちに存在する。有名なものはハイランドのインヴァレリー魔法学校などで、多くの著名な魔法使いを輩出している。
　北部の山脈はハイランド地方と呼ばれる。おいしいウイスキーが有名。
　首都エディンバラやグラスゴーなどは賑わっているが、基本的には広大な敷地のほとんどが田舎。

　妖精の国エリンから分割された、ブリテンの地方国家。
　エリン自治区が浮遊島になるまえは同じ島の一部だったが、ハイランドを初めとする本島と交流のあったエルフたちの村がある沿岸部が地上に取り残された。
　比較的人間に友好的な妖精が暮らしており、観光業で稼いでいる村もある。
　本島のエルフを先祖に持つ人々は、ほとんどがエリシオン出身のエルフの子孫である。

　空に浮く巨大な島。自治区であり、６地方国の中で唯一王室の統治がされない。
　特に排他的なエルフたちが暮らしている
　あらゆる食物連鎖が島内で完結しており、交流を必要としない。むしろ現在の環境を保つために排除しようとする。
　上空からは森の中から抜きん出た砲塔めいた櫓が確認でき、これによって侵入を試みる飛行物体を迎撃する。
　過去、帝国軍は『エリン浮遊島をイングランドに落下させる』という作戦を試みているが、圧倒的な魔術的戦力を誇るエルフたちによって阻まれ、頓挫している。