SteamMagiaProject - フライング・ダッチマン

フライング・ダッチマン

 悪天候の北海や大東洋で見かけることが出来る彷徨える幽霊船。

言い伝え

 ある嵐の日に現れたフライング・ダッチマン号に興味本位で近付いた船があり、その船乗りの1人が甲板に立つフライング・ダッチマン号の船長に呼びかけられた。嵐のせいか船乗りは船長の言葉を聞き取れず適当に言葉を返した。船長も言葉を返すと甲板から姿を消し、嵐で波が高く危ないことから船は急いでその場を離れた。しかしその答えた船乗りは船が無事に港に着いたにも関わらず地に足をつける前に何故か高波に呑まれ、姿を消した。
 同乗していた他の船乗りは「嵐ということに関係なく、フライング・ダッチマン号の船長の言語が聞き取れなかったがきっと質問をしていた。あいつは適当に答えたから呪い殺されたんだ」と話し、この事から『見ただけでは呪われることはないが、近付くなら幽霊船の船長の質問に答えられないと呪い殺される』という言い伝えが広まっている。

正体

 その実は大航海時代の東京側の船であり、アムステルダムからケープタウンに向かおうとしていた所に特異点と接触して西京側に来てしまった。
 特異点との接触の衝撃で船長以外の乗組員は死亡し、船長は全ての乗組員を水葬で弔った後にひたすらにケープタウンを目指したが、所持する地図と西京の地形が左右反転であることから船長は海を彷徨う事となった。
 特異点に接触して全てが変わったことを分かっている為、船長は特異点と西京側の世界を呪っており、幽霊になってもなお特異点を見つけ出して帰りたいと思っている。
 船長が話すのは東京側の言語であるが、その言葉を録音し逆再生すると西京側の言語として聞こえるらしい。