SteamMagiaProject

　箒で公空路を飛行するためには乗箒免許が必要である。
　ブリテンの領空には法で定められた「公空路」があり、通行規制が存在していて、法定速度も決まっている。
　逆走、防護魔術の着用やメンテナンスを怠るなどするとポリスに違反切符を切られる。
　ただし学校等の私有地、および所定の免許を持つインストラクターの指導の元の飛行についてはこの限りでない。（防護魔術の着用を前提とする）

　持ち手部分は「柄」、それ以外の細枝部分は「穂」。
　柄の長さは「柄丈」、穂の長さは「穂丈」、穂の太さは「穂幅」、穂の先端は「穂先」。
　穂を束ねる部分の金具は「要」。乗用に鞍や鐙を備え付けているものもある（とくにレース用）。
　ほか、実用箒（ママチャリ的なやつ）については柄側の先端部分にランタンやかごをくくりつけられるようになっていたりする。

　乗用ほうきについては、柄部分は主に持ち手と鞍（サドルとハンドルを兼ねる）、穂部分は姿勢制御や加速装置を司る。
　このため穂部分に装飾することはあまりないが、その分柄部分についてはカラーリングも自由。杖と同じ素材の柄がよく手になじむと評判。
　穂の加速出力に影響するため、要の形状や止め方、金属素材の魔力との相性も重要。
　既製品そのままでも充分な性能だが、あらゆるパーツをカスタマイズできるため、箒マニアの箒は柄から要から穂まで全部メーカーが違うことも。自分で穂を摘んできて自作するDIY箒も可能（専門の箒屋による乗箒検証の発行は必須）。

　ウィキペディアも参照のこと。

　ラグビー的なボールを使った空中競技。ブリテンの国技で、その歴史は箒を使って魔法使いが空を飛び始めた時期とほぼ一致。長い。

なんとなくクディッチ的なプレイ風景を想像してほしい。たぶんルールはもうちょっとラグビー寄り。

　箒を用いたレース全般を「ブルームレース」と呼ぶ。

だいたいバイクレース類全般的なプレイ風景を想像してほしい。

　ブリテンでは箒競技が盛んなため、様々な会社が独自の特色ある箒を製造している。
　競技用箒には柄、穂幅、穂丈について規格制限がある。

　老舗。スピードといえばブルーノと呼ばれる、速度狂いの聖地。
　スポーツ箒の元祖であり、有名選手も多くブルーノ社の箒を利用している。値段はちょっと張る。
　初心者向け箒や普段使い用なども販売しているが、やっぱり値段はちょっと張る。
　ハイランドの本社が有名だが、イングランドで生まれた会社である。

　ブルーノ社で最も有名なシリーズ。
　徹底的な軽量化、力学的に考察された流線型の柄が特徴。
　硬度補正がされ折れにくくなったプラチナブルーインパクト、廉価版で制御しやすいライトブルーインパクトなど派生も豊富。　
　息の長いシリーズのため、互換性のある部品がかなり多く出回っており、カスタマイズしやすいのも利点。

　最新作。かなりお高い。
　社長自らが「最先端」「ノーカスタマイズを推奨」とする、ブルーノ社の技術の神髄を集めて作られたスピードの魔物。
　特殊合金を利用し、軽さと頑丈さを追求した。　※ただし乗ってる人間の安全は問わない
　発表会見では「公空路で300km/hも出せる道ねえよ！」と野次さえ飛ばされた。浪漫なのでしょうがない。

　こちらも老舗。ロンドンに本社を構えるが、創立者の出身はローランド。
　朱色に南十字星のロゴが特徴的。

　ラトヴィッジの主力シリーズ。
　とにかく扱いやすく、魔法出力が低くてものびのび飛べる。なおかつ廉価で丈夫である。
　キッズ向けのポーラスターミニは箒初心者の定番。

　ラトヴィッジのレース用箒といえばこれ。
　魔力のなじみが良いラトヴィッジ構成の特性を生かし、乗り回しても疲労感が溜まりにくいため、ハードコースやマラソンレース向け。

　ウェールズの箒メーカー。
　我が道を往くラインナップから変態御用達と云われる個性派箒の筆頭会社。
　地味にカスタマイズ用製品やアイテムは使いやすく性能の良いものが揃っているため、箒は他社だがパーツのいくつかはロマンシヴのものを使っている、というレーサーも多いとかなんとか。

　竹製品。誰かが「これ飛べるんじゃねえか？」と言ったので本当に作った。
　意外と飛べるしなかなかしぶとく折れない。最近プレミアがついている。