蒸気と魔法の貌国浪漫シェアワールド、SteamMagiaProject/本企画は、西京Projectグループが共有する世界観の1つとして企画された、シェアワールドです。

流れの吟遊詩人

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年齢不明性別不明身長およそ
160cm
種族人間(?)
職業吟遊詩人
時代不明
能力値チャート
体力15体術10
知能20社交性15
魔法出力魔法制御
 
「我が腕で眠れ、愛しき物語たち」
 

概要


……ああ、アンタも音に誘われてきたクチかい。
いやなに、俺も丁度通りがかりに耳にしてな。つい居座っちまった。
なんでもフラリとやってきて、物語を紡いでは渡り歩いてんだとさ。
今のご時世じゃあ滅多にお目にかかれなくなった、《吟遊詩人》ってやつだよ。


――酒場の男   



経歴


 彼、あるいは彼女が一体どこからやってきてどこへ行くのか。それを知る者は誰もいない。
 フラリと街の酒場や路地に現れては、オルゴールとも違う不思議な箱から音楽と共に物語を彩る。
 「不思議な魔法を使われるんですね」、そう言った観客の一人にかの人物はこう返したという。

「魔法? いいえ、そんな大層なものではない」
「これは私が紡ぐ物語」
「私に見初められた物語たちの記憶。思念。愛情。そんなものの結晶」
「そうだね。貴方たちが物語を愛すなら」
「……また、出逢うこともあるでしょう」


人物・総評


 物腰が柔らかく、多少のやり取りはするものの必要以上に人とコミュニケーションを取ることはない。
 不思議と人を惹きつける物語を歌うが、存在感が異様に薄く「いつやってきたのか」「いつ去ったのか」を認識されにくい。
 常にロングコートに身を包みフードを被っており、中性的な体格と声から性別すらも容易に判断が付かない。

 詩人自体は認識されにくいが、紡がれる物語はまるで「見てきた」かのような臨場感、哀愁を伴う。
 それ故に老若男女問わず音と詩を聞いたものは足を止めるという。

 金銭は受け取らない主義のようで、ただ詩を聞かれることだけを好む。

 名を聞かれると困ったように笑いながら、「クレイオ」とだけ答えたという。


物語


 遠い、遠い昔の話をしよう。
 まだこの土地が、アルビオン大陸と呼ばれていた頃のことを。

 北の森に、魔王が住んでいた。
 魔王は恐ろしい力を持っていて、だれ一人敵わなかった。
 あまたの勇者たちが討伐のため旅立つが、
 みな魂を抜かれたような顔をして
  ――実際に魂は抜かれていたのかもしれない――
 討伐はなされることなく、彼らは帰ってきた。

 ある日一人の勇者が北の森へ魔王討伐に出かけた。
 『今度もきっと駄目だろう』 街の人々は口々にそう言った。
 三日三晩の後に帰ってきた勇者は、しかし町の人々を前にこう話した。

「魔王の討伐は敵わなかった」
「けれど魔王の力を封じることは出来た」
「北の森の魔王は、もう二度とその力を振るうことはないだろう」



めでたしめでたし。

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