蒸気空挺とは、蒸気機関を利用して浮遊、飛行する飛空艇を差す。
俗義的には「蒸気機関によって空を飛ぶ、巨大な真鍮の飛行船」を差すが、これは国内で最も有名なシュレミール・エアラインの巨大蒸気空挺である。
原義としては、「蒸気機関を利用した飛空艇」は、小型のものを含めすべて「蒸気空挺」と呼ぶ。
俗義的には「蒸気機関によって空を飛ぶ、巨大な真鍮の飛行船」を差すが、これは国内で最も有名なシュレミール・エアラインの巨大蒸気空挺である。
原義としては、「蒸気機関を利用した飛空艇」は、小型のものを含めすべて「蒸気空挺」と呼ぶ。
シュレミール・エアラインの巨大真鍮蒸気空挺は、およそ新幹線的な高速交通機関です。
土地の都合でマグ・ゲートで行き来できない場所などにも、ゲートより遥かに安全に移動が可能です。
金属製の飛行船のカタチをしたものが有名である。
推進力となる「エンジン」と、金属の球体で出来た「浮蒸気球」の2つが備えつけられており、「浮蒸気球」によって空に浮かび、「エンジン」によって前に進む。
飛行機と違って、速度は出ないものの、「浮蒸気球」をたくさん揃えればどこまで巨大に建造しても浮かべることができるため、大規模な輸送手段として活躍している。
揚力を使わないため、飛行機と異なり、翼は必要ない。
蒸気空挺:巨大。「浮蒸気球」で浮かぶ。移動速度は遅い。
飛行機:小〜中型。翼があり、揚力と魔力で飛ぶ。移動速度は速い。
飛行機を巨大化するより蒸気空挺を利用したほうが、大きな滑走路を必要としないためコスト的にも良く、蒸気空挺を小型化するなら飛行機のほうが性能がいいため、用途によって使い分けられているようである。
とはいえ、「小型の蒸気空挺」は飛行機のように翼を必要としないため、変則的な動きが期待でき、「大型の飛行機」は速度で蒸気空挺に遥かに勝るなど、開発する意味がまったくないわけではないため、開発元によっては様々な機体が存在しているようだ。
オリジナル蒸気空挺、ご自由に創作して大丈夫です。やれるもんならやってみろ、やったら教えてくれ。
ロンドンの一等地に存在する最大の蒸気空挺停泊港、ヒースロー空港を中心に展開される「シュレミール・エアライン」が最も有名。
ハイランドの魔法学校からエリシオンの花の楽園まで、どこまでも安全かつ快適な旅が可能である。
シュレミールの黄金色の巨大な蒸気空挺は、霧と真鍮の都ロンドンの顔のひとつでもある。
しかし、開発コストと速度と流通では蒸気機関車が既に非常に普及しており、そもそも移動機関において速度ではマグ・ゲートが最も優秀で……など、ブリテンの交通機関においてはさまざまな選択肢がある。
なお、蒸気空挺は、基本的に着陸動作ができない。
浮蒸気球を魔術的に操作することである程度高度を下げることはできるものの、完全に地面に降りることはできないため、碇を降ろして、常に風船のように空へ浮かんでいる。
このため、ある一定の大きさ以上の蒸気空挺を保持、停泊するためには、操舵免許と機体の所有許可が必要である。
DIYできる蒸気空挺の大きさは1〜2人乗り程度まで(操舵免許の取得と機体の許可申請はかならず行ってください)。
推進力には通常の蒸気エンジンが採用されていることがほとんどだが、魔法陣を描き、継続的に魔術を行使する魔導機関によって推進している機体も存在する。
しかし、基本的に魔法陣を利用した魔導エンジンよりも蒸気エンジンのほうがエネルギー効率が高く、出力も安定するため、蒸気エンジンが主力である。
ただし、最大馬力については魔導機関のほうがはるかに高いため、加速装置として魔導機関を兼ね揃えている機体もある。
浮力については、「浮蒸気」技術が活用されている。
産業革命の折に発見された、従来の蒸気機関から一歩進んだ先進技術。
蒸気がある一定の超高圧で保たれている場合、これを真空状態にする魔術をかけると、内部の蒸気が負の質量を持つようになる。
これを外側から観測すると、超高圧蒸気を収めた巨大な球が浮かび上がるように見える。
この負の質量を持った蒸気を「浮蒸気」と呼ぶ。
浮蒸気を金属製の超高耐圧球体に収めたものは、「浮蒸気球」と呼ばれ、蒸気空挺の浮動力原として活用されている。
並列して魔力伝導体で繋ぎ、魔術的措置を加えると、ある程度その内部質量を操作できる。
これによって、蒸気空挺は高度を上げたり下げたりできるのである。
ただし、ある一定以上に質量を上げる(高度を下げる)、あるいは内部の蒸気の質量を正に戻すと、浮蒸気球の外殻金属球に大きな負荷がかかり、最悪罅が入って爆発する可能性があるので、浮蒸気球は内部の蒸気が負の質量を持ち浮蒸気となった瞬間から、基本的には地面に接触できなくなる。
なので、浮蒸気球は基本的に鎖や碇で繋がれた状態で利用されている。
より大きな蒸気空挺ほど、より多くの浮蒸気球が取り付けられており、機関部を見学すれば真鍮色の球体がところせましと繋がれている荘厳な風景が見られる。
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